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2014年11月23日 (日)

『那須ブラーゼン2014シーズンエンドパーティー』

さて、よもやシーズンが終わってからのブログ更新と相成りました。
「書きかけのブログがたくさんありましたが、成就したものがあまりにも少なくって!」
なぁんて言い訳しながら、2014シーズンの総括も含めて『那須ブラーゼン2014シーズンエンドパーティー』のご案内へと代えさせて頂きたいと思います。


嵐のように、そして、非常に長くも感じた2014シーズンは、『真のスタート』というテーマの元、観光地域密着型のコンセプトを維持しながらも、『プロチーム』として戦いのなかで成果を追及するべく、発足初年度を戦い終えて再構築した決意の元に、一新した体制づくりが行われました。




選手人事に目を向ければ
・絶対的なエース佐野淳哉選手を据え
・信頼できるベテラン普久原奨選手がチームに安定感をもたらし
・専業ではないながらも高いポテンシャルで要所のポイントを抑える小坂光選手
・パンチ力を見出しかけていた鈴木近成選手のスプリンター起用を想定し
・若く、才能を持つヒルクライマー岩井航太選手
・世代最強レベルの力を持つ雨澤毅明選手
・未知数ながら、高校を出てすぐにプロの世界に飛び込んできた新城雄大選手
・高卒ルーキーであり、膝の故障を抱えながらも才能を秘めた小野寺玲選手
・監督業のキャリアを、選手業との平行でスタートさせた清水良行プレイングマネージャー


「発足2年目の新興チームに、本当に良く集まってくれたな。」「いよいよトップレベルを戦うチーム作りの基盤ができそうだな。」と喜びを感じる一方で、いざレースでどの程度の成果を上げられるか?今シーズンの戦いでどこまで各選手がポテンシャルを発揮する“チーム”となれるか?などなど、とても大きな可能性を秘めながらも、まさに“未知”の状態でのスタート。


スタート当初は、兼任ながらも初めて監督として指揮をとる清水PMの元、3名がルーキーイヤーである、経験も浅い、年齢も若いチームのキャプテンに就任した普久原選手にかかるプレッシャーは小さくなく、ヨーロッパでの挑戦から失意のうちに帰国したエース・佐野選手のコンディションも読み切れない部分があることに加えて、力を発揮したとしても、それを受け切れる布陣にまでは達しておらず、どこから綻んでも崩れる可能性の低くない、そんな不安も各々が抱いていることも事実でした。
実際、この布陣で初めて迎えた本格的なロードレースでは大きく崩れ、いきなり現実に直面することになります。

そして、なにより、“未知”の要因とは、決して選手構成のみによってもたらされる訳ではなく、その選手達のポテンシャルを引き出し、選手達をつなぎ合わせるマネージメントサイドやスタッフに大きく起因していました。
言葉ではなんとなくわかっていたつもりでも、実際にシーズンの、実戦のさなかで突き付けられた現実には、運営、スタッフ、システム....すべてを含む“チーム”としての未熟さをまざまざと見せつけられた思いがしました。
そんな、“未熟なチーム”が毎レース、狂おしいほどの葛藤と挫折の連続にぶち当たりながら、一レース、一レースをなんとか歩んでいました。


そうして迎えた中盤戦。
佐野淳哉選手が獲得した全日本選手権のタイトルは、チームにとっても、各選手、佐野選手それぞれにとっても、とてつもなく大きなメッセージを持った勝利でした。

本当に本当にうれしい勝利でした。
しかし、その一方で
『運命を変える勝利』
僕は、佐野選手の全日本選手権優勝をそんな風に捉えました。
この言葉は、僕にとって当初、完全なポジティブな表現ではありませんでした。ネガティブな意味ではなく(笑)今でもそう思っているかもしれません。
チームにとってこの勝利は、現在の器を大きく逸脱したビッグタイトルであり、躍進への足掛かりとなる反面、那須ブラーゼンを更なる苦悩へと加速的に導く存在でもありました。


前半戦は、昨シーズンとの対比や新しい体制で迎えた新鮮さから、ある意味「勢い」でこなし、Jプロツアーでの入賞や、全日本選手権優勝などで、成果を上げたつもりでいましたが、全日本選手権を境に、いよいよ混迷の後半戦へと足を踏み入れていくこととなったのでした。


サイクルロードレースの世界には「チャンピオンジャージの呪い」という言葉がありますが、まさに、後半戦はこの「呪い」との戦いでもありました。
力を盛り返し、全日本チャンピオンジャージを着用する佐野選手をサポートする布陣としては誰の目にも明らかなほどに不完全なチームであり、しかし、成長を遂げようとしているチームや選手達のコンセプトを置き去りにすることは出来ず、常に理想と現実の交錯でチームは揺れていました。


Jプロツアーはもちろん、国際レースであるツールド北海道でも成果を求められることとなったチームは、全員が常に悩みを抱えながら戦っていました。
後半戦に入ってから、早いうちに各選手のコンディションにもばらつきが出始め、終わってみれば「なんとか総合5位」という表現が的確な結果を残すにとどまり、チームとしての底力がまだまだ欠けていたことを表現していました。

とここまで書いておいて改めて...
活動2年目のシーズンを終えた那須ブラーゼンにとっては、立ち上げ当初のコンセプトや、当時描いた成長曲線を思えば、「全日本選手権優勝」、「チーム総合5位」は良いシーズンだったともいえますし、選手達が常に最大限の努力を惜しまず戦った結果です。
スタッフとしての自分自身への戒めを込めてここまで綴ってきましたが、成熟していない体制・チームの中で、苦悩と直面しながら、選手達は本当に良く戦ってくれました。


こうして、常に極限の状態で戦うからこそ、選手達は儚く美しい輝きを放つのだと思いますし、僕にはそんな那須ブラーゼンの全員がとてもまぶしく見えます。


つかの間のオフシーズンに入っている選手達には、ありがとうとお疲れ様を心から伝えたいと思います。
そして、また『運命』が用意した急坂に、来年挑んでいくこととなります。

さてさて、前置きが大変長くなりましたが、来る12月6日に『那須ブラーゼン2014シーズンエンドパーティー』を開催する運びとなりました。
下記URLより専用ページにジャンプしますので、是非今シーズンの選手達の戦いを振り返りながら、皆様に称えて頂ければと思います。
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http://www.nasublasen.com/season_end_party.html



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